情報格差
経済格差という言葉が世間に浸透して長い時間が経ったと思いますが、
この問題の根本と思っているのは「情報格差」です。
現在、前世紀末ごろからインターネットが急速に普及して
電話やFAXよりも早く、
テレビやラジオや雑誌よりも能動的に、
目と耳で情報を得られるようになりました。
情報は並列化されて、例えば地方にいても首都圏にいても、
まるで現地にいるかのように何が起きているのか知ることができるようになりました。
大手巨大ショッピングモールは全国各地に出店し、
どこでも同じようなブランドが展開され、ほぼ同じ映画館も入っておりどこでも同じような体験が可能となっています。
世界を代表する物流サービスは信じられない日数で購入したものが届きます。
前世紀、テレビや新聞・雑誌などのメディアが発信する情報がほとんどの国民にとっての真実であり、そこに無いものは「疑わしいもの」でした。
現在インターネットを通して得られる情報量は人間の処理能力をはるかに越えて、「どれが本当で何が自分の役に立つものなのか」情報の取捨選択をする能力「メディア・リテラシー」が問われる時代に入りました。
この能力の差が、表題である「情報格差」を生むこととなり、
そのまま経済格差につながっているものと感じています。
とにかくたくさんの対象に興味を持ち、
情報を収集し、その中から有益な情報と無益な情報を見分けて
道を選択していくことが何をするにも重要となっているように思います。
進学先、就職先、納税方法、人生をともに過ごす伴侶やお付き合いさせていただく仕事仲間、趣味を楽しめる友人、食事、健康を管理するための運動、医療、自分の過ごし方に合うキャンプ地、あらゆることに通じています。
損得勘定だけではないと思いますが、
結果的に自身の生き方を大きく左右することになる経済格差は、
学び吸収する足を止めた分、周りは進んでいくものと強く感じる時代だと思います。